優勝するプロスポーツチームは若手とベテランのバランスが良い
サッカーや野球など、競技は違えど、優勝できるプロスポーツチームには一定の傾向があります。それは、ベテランと若手の両方が相乗効果で互いの能力を存分に発揮することです。ベテランには技術や戦術はもちろん、コンディショニングなどシーズンを通して戦い抜くための知恵を持っています。一方、若手には運動量やスピードなど、主にフィジカル面でのメリットを持っています。
逆にベテランは体力的には若い選手には及ばなかったり、長年の疲労の蓄積もあり、高いパフォーマンスを発揮し続けるには、上手に休養をとる必要があります。片や若手は経験不足などから、長い期間調子を維持することが難しく、また、ベテランよりも監督やコーチなどの信頼が劣るため、スランプに陥ると他の選手と交代させられるケースが多く、シーズンを通してゲームに出続けるには、高いハードルをクリアしなければなりません。
このように、ベテラン、若手ともメリットデメリットがあります。優勝争いができるチームはこのバランスが良く、お互いが不足している面を補いあっているのです。また、若手はベテランを見て技術や知識を身に付けることができ、逆にベテランは若手の勢いに刺激を受けることで、個々の力だけでなく、チームにプラスアルファの力を与えます。
プロスポーツの世界では、半年から1年近くにわたり激しい戦いを繰り広げます。これを戦い抜き優勝するためには、個々の選手の能力はもちろん、選手層の厚さや年齢構成のバランスなど、チームとしての総合力が大切なのです。