日本のボクシング選手 ラスベガスを目指す理由
日本の世界チャンピオンが語るのは「ラスベガス」です。とは言っても、実際にその大舞台を経験できた日本人選手は数少ないにも拘わらず、どうして世界チャンピオンはラスベガスを目指すのでしょうか。
かつてはギャンブルの街として有名だったラスベガスは、今ではボクシングの聖地となっています。税金面などで有利な措置があり、これによって多くのイベントを誘致していると言われます。カジノやホールを所有するホテルでボクシングの試合が行なわれています。
とは言っても、一人で数万人といった多くの集客ができる有名選手は多くありません。世界戦の多くは数千人規模のホールで行なわれるのです。
西岡や三浦など世界戦も数千人収用の会場で行われたにすぎません。有名選手が大きな会場で試合をする時でも、ほとんど入場者がいなかったといったこともあるのです。それだけ、観客の眼が肥えていると言えるでしょう。逆に、無名でも面白い試合をすれば一躍有名になるのも夢ではないと言えます。
日本の世界チャンピオンの防衛戦が行われても、興行としては国内のテレビの放映権を利用しない限り難しいと言われます。本当に興行として成立し、多額のファイトマネーを得るためには、名前を売る必要があると言えるでしょう。
それに海外進出を難しくしているのは、こちらもテレビの放映権の問題があると言われます。国内の世界チャンピオンのテレビ放送はゴールデンタイムです。視聴率も取れます。あえて国外で試合をする必要が無いとも考えられるでしょう。
ボクサーになるにはライセンスが必要
プロのボクシングの試合に出場するためには、プロボクサーのライセンスを取得する必要があります。チャンピオンになるためには、ボクシングの王座を保有している団体に所属し、試合に勝ってランキングを上げていき、挑戦者として王者と試合をします。王者に勝てばチャンピオンベルトを与えられ、王座につきます。そして、王座を返上するか、挑戦者に敗北すると、チャンピオンではなくなります。
日本人でも、王者になっている選手は何人もおり、幾度となく防衛を繰り返している場合もあります。ヘビー級などの重い階級では、欧米人が強いですが、ミニマム級やフライ級などの軽い階級では、日本人も健闘しており、アジア人のチャンピオンも多いです。
ボクシングは、激しい格闘技なので、年齢を重ねるにつれて不利になります。また、脳にダメージが蓄積し、パンチドランカーという極端に打たれ弱くなる症状が、出ることもあります。それでも、日本人のみならず、多くのプレイヤーが日々練習し、チャンピオンの座を目指しています。